実験①
- 鼻に軽く響くように「んー、んー」と声を出す。
- 鼻の響きをなるべく意識しながら「ちょうちょ」を歌ってみる
- 鼻をつまんで「ちょうちょ」を歌ってみる
※音声は①⇒②⇒③⇒②の順に流れます。
共鳴の高さの違いが声の聴こえ方にどう影響しているか、確認してください。
実験②
ポップスを歌った場合。
※音声は②⇒③⇒②の順に流れます。
まとめ
いかがだったでしょうか。
共鳴の位置が鼻の高さの場合、声は軽く、明るい声になります。
正常な呼吸機能の方の発声(つまり、人間本来の自然な発声)はこちら側で、のどへの負担も少ないです。
共鳴の位置が口の高さの場合、声は太く低く落ち着いた声になります。
鼻のとおりが悪い方は、口からの発声(いわゆるのど声)になりやすく、すぐにのどが痛くなってしまいます。
オペラの発声は、どちらかというと後者を突き詰めていったものと言えなくもないのですが、鼻のとおりが悪い方が何も知らずにオペラのトレーニング(腹式呼吸や声帯閉鎖)を行ってしまうと、さらに症状を悪化させる可能性があるので注意が必要です。
オペラのトレーニングを行う際も、『鼻のとおり』という前提条件は欠かせないと考えられます。