みなさん、こんにちは!
K’s Voice Training Gym高松の田村です。
今回は、ビブラートについて考察していきます!
一般的に言われているビブラートとは
インターネットで『ビブラート』と検索した結果を要約すると、
ビブラートには大きく2つの種類がある。
・音程型(主に音程が変動する)
・音量型(主に音量が変動する)
Wikipediaによるとジャンルによって主に使われるビブラートが違っている。
・クラシック⇒無意識音程型
・演歌⇒意識的音程型
・フォーク⇒音量型
そして、ビブラートをかけるには3つの方法がある。
・口でかける(音程型)
あごを小刻みに下げたり上げたりしてかけるそうです。
あごが動くので、歌の障害になる場合が多いそうです。
・喉でかける(音程型)
喉の音程をとる筋力を使って音程を上下させるそうです。
一番初心者にやりやすいそうです。
・横隔膜でかける(音量型)
横隔膜を上下に揺らすことでかけるビブラートだそうです。
一番習得が難しいそうです。
それぞれに、練習法が示されているのですが、それぞれに共通するのは、『感覚をつかむこと』という記述。
この記述はトレーナーとしては若干の許せなさを感じます(笑)
そんな、相手に丸投げな言い方で教えた気になっているのか、と。
上下の動きはピッチを下げてしまう
上記3つのビブラートの記述にはある共通点があります。
・口より下のパーツを使う
・上下方向の筋力を使う。
実はこの2点、共鳴ボイトレ法®のトレーニングでは禁句中の禁句!
歌を下手にしてしまう(特に音程を不安定にしてしまう)、絶対にやってはいけないことなのです。
では、なぜこのような情報がインターネット上にあふれているのか?
それは、これらの情報が、ポップスとは真逆のことをやっているクラシック・オペラのトレーニングに端を発しているからなのです。
もっと平たく言うと、口から発声することを前提に解説されているからですね。
カギとなるのは、横の動き
上記のビブラートの方法が歌を不安定にしてしまうということは、『共鳴の方程式』を理解していれば、その理由も納得していただけます。
レッスンの内容になるので、ここでは紹介できません。
では、どうすれば音程の妨げにならないようなビブラートができるのでしょうか?
上下、つまり縦の動きがダメなら、そう、『横』の動きです。(レッスンの内容なのであえて表現をぼかしています(笑))
歌にとってとても重要なあるパーツを横方向に動かすことによってビブラートをかけることができます。
私の体感としては、上記分類でいう音量型に近いのかなあと思いますが、音程もしっかり揺らすことができます。
つまり、共鳴ボイトレ法®のビブラートは、一番習得が難しいとされている音量型のビブラートを初心者の方にも確実に習得していただけるトレーニングなのです。
ビブラートは意図的に入れるもの
共鳴ボイトレ法®では、意識的にあるパーツを横方向に動かすことでビブラートをかけます。
つまり、意図的にビブラートをかけているということです。
ビブラートは歌の表現のテクニックの一つです。
歌の表現というのは、その曲が一番よく聞こえるように、すべて計算のもとに配置されています。
ですのでビブラートも例外なく、意図的に入れるべきものなのです。
※歌手の中には、感情を込めて歌えば勝手に適切な表現の配置になる才能をお持ちの方もいらっしゃると思いますが、今はボイストレーニング、『出来ない人に出来るようになってもらう』ための話なので、もともと才能をお持ちの人とは違う次元の話として聞いてくださいね。
たまに、ビブラートの方法を聞くと、自然に揺れると答える人がいます。
そう、『意図的に揺らしている』のではなく、『勝手に揺れている』のです。
意図的な表現方法としてのビブラートで大切なのは、意図的に止めたり揺らしたりできることです。
無意識型のビブラートは、表現として揺らさないということが苦手な可能性があります。
ビブラートもTPOで使い分け
ビブラートは表現のテクニックだと言いましたが、曲に合わせてビブラートも変える必要があります。
例としては、
・ON/OFF
・速い/ゆっくり
・広い/狭い
などが考えられ、また複数の要素を組み合わせることも可能です。
曲の雰囲気によって自在に使い分けることができてこそ、表現のテクニックとして機能させることができるのです。
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今後も、みなさんにとってためになる情報を、出来るだけ分かりやすく提供していこうと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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