みなさん、こんにちは!
高松オンラインボイストレーニング、共鳴トレーナーの田村です。
さて、今日は歌の成長について考えてみたいと思います。
歌の成長とはなにか。
それはズバリ、筋肉の柔軟性です。
いきなりイコールでつながらないワードが出てきましたね!(すみません!)
歌は芸術だと思われている方も多いと思います。
確かに作曲などは感性、脳内でのクリエイティブな作業なのですが、『歌う』という行為は、体を使った『運動』なのです。
言葉を作るのも、音程を取るのも、筋肉が動いて行われています。
ちょっとずつつながってきたでしょうか?
では、なぜ『柔軟性』なのでしょうか。
まず、言葉を作る筋肉から説明すると、日本語を発音する筋力習慣というのは、実は音程を低めにずらしてしまう習慣なのです。
さらに説明すると、音(声の響き)は固いところ(筋肉に力が入ったところ)に集まりやすいという性質があります。
筋肉が柔らかいと、声の響きを引き寄せにくくなりますので、言葉を発することで音程がずれる確率を下げることができます。
呼吸も同様です。
呼吸に必要な筋肉が固まっていると本来使う必要のない筋肉を使って空気を取り込むことになります。
そしてその筋肉は、首回りになります。
これも、筋肉に力が入って声の響きを集め、音程を引き下げる結果になります。
言葉を作る筋力、そして呼吸に必要な筋力、これらの筋肉に余計な力が発生しないように、関係する筋肉を柔らかくほぐして、最低限の力でスムーズな動きができるようにしてあげる。
この過程が、歌の成長であり、必要な筋肉を柔らかくするトレーニングが『ボイトレ』なのです。
※無料メルマガ第127号 2020年2月9日(日)より抜粋