頭式呼吸®とは

頭式呼吸®とは

頭式呼吸®は、共鳴ボイトレ法®における呼吸器神経覚醒トレーニングの総称であり、またそのトレーニングによって到達する呼吸状態を言います。

頭式呼吸®と言われると、腹式呼吸のように歌のための特別な呼吸をイメージされるかもしれませんが、その実は、人間本来の完全な呼吸機能のことで、呼吸機能に障害のない(=生まれつき歌が上手い)人が普段当たり前に行っている『ただの呼吸』なのです。

頭式呼吸®のトレーニングを通して、失われた呼吸機能を取り戻し、人間本来の100%の呼吸状態に戻していくことが目的です。

呼吸機能が停止する理由

人間の呼吸は、鼻の穴から肺の底までの空洞の周辺にある皮膚・粘膜・筋肉すべてがバランスよく連動して行われています。

そしてその連動は大きく分けていくつかのルートとして捉えることができます。

仮に、そのルート上にある一部分の連動が失われてしまうと、そのルート自体が空気を取り込む機能を徐々に失ってしまいます。

呼吸機能が部分的に停止してしまう要因はいくつかあります。

  • 副鼻腔炎・蓄のう症により、副鼻腔に空気が通らなくなる
  • 仕事や勉強におけるストレスや疲労により表情筋や上半身の筋肉が固くなる
  • 大気汚染、花粉症等により慢性的な鼻づまりになる
  • 感情をあまり表情に出さない生活習慣(表情筋が使われない)
  • 口で発声しやすい言語

歌うとのどが痛くなる理由

話は少し変わって、みなさんは歌っていると声が枯れたり、喉が痛くなりませんか?

実は、それには鼻の通りが関係しているのです。

歌っているときは、鼻から滞りなく空気が出ていく状態が正常なのですが、呼吸機能の一部が停止し、鼻から出られなかった空気がのどで滞留することにより、声帯やのど周辺の筋肉に過剰な負荷がかかるため、声が枯れたり、のどが痛くなるのです。

例え話で説明すると、細いストローをくわえて思い切り空気を吹き出そうとすると、外に出られない空気が口の中に溜まってほっぺたが膨らみますよね。

これと同じ現象がのどで起きていると想像してください。

楽に歌えるということ

つまり、失われた呼吸機能を取り戻し、鼻の通りをよくすることで、歌っている際の空気が滞りなく排出され、のどに負担なく楽に歌えるようになるというわけです。

楽に歌えるということは、今までの空気を無理やり押し出すために一生懸命力んで歌っていた状態と比べて、歌をコントロールしやすくなるということ。

そしてなにより、聴いている人がリラックスして聴いていられる歌になるということなのです。

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